November 17, 2009

無茶しやがって

売却予定のイヤリング2頭。コンサイナーの見積もりも頂いて選定も終わり、ぼちぼち生まれ育った牧場を旅立つ時期になっています。登録料などが$2,000程度かかりますし、コンサイナー費やセール当日の経費などを考えると、売る為の費用はざっと$10,000。今週中には、どうするのかの最終決定をしなくてはいけません。

私の財布的には、あと1年の維持費が限界。それを越すと自分の生活に影響が及びます。なんせ株専のニートだったのが、バイトを始めたのでフリーターに格上げになったというのが今の状況ですから、本来なら馬主なんてやってる経済的余裕はないのです。このBlogの更新日を見ると、分かりやすい。月と木には更新されてないでしょう?その日はバイトの日なのですよ(笑)。

とりあえず、Dash for Cash 産駒は、Oceanの血統価値を調査するパイロット的な意味で売却せざるを得ないので、選択肢は「売る」しかないのですけど、Southern Image 産駒はそうではありません。せっかく出来の良い牡馬が生まれてきたのだから、これを売ってしまっては生産をしている意味がないのです。

元々生産をはじめた理由は、それで利益を得ようと考えた訳ではなくて、出来が良いのは市場に出てこないし、出てきても馬鹿みたいに高くて手が出ないからというものでした。幸運にも、Inglisの評価がA+になるような馬が出てきたのだから、これを売ってしまっては最初の構想も何から何まで崩れる事になるのです。

ええ、もう正直相当に悩みました。実際、もうお金が無いのだから売るしかないだろうと、そんな贅沢が出来る身分かと。

馬券でどうにかならないかとも思って勝負してるんですけど、それも思うように行かず今週中にはタイムリミットを迎えます。

で、まぁ太郎さんに相談しました。

ぶっちゃけお金が無いので、今のままだとシンガポールへの輸送費も出せそうにないんですけど、これまでの経緯を考えると売りたくはないと。そして単刀直入に「輸送費だしてもらってもいいですか?」とお願いしました。

返事は「仕方ないですねー。まぁそういう事なら好きになさってください」。

いや、全然仕方なくないといいますか、こっちが無茶苦茶なお願いをしているだけなんですけどね。

まぁもう頭が上がらないといいますか、私もオーストラリアで競馬を始めて5年の集大成といいますか、この Southern Image 産駒を海外における最後のチャレンジにしようと決心しました。私が5割、太郎さんが4割、そしてNobuさんが1割という所有割合です。こいつでなんとか皆が楽しめるようにしたいというのが心からの願いです。

馬主は馬主で当然夢を追って競馬をしているわけですが、まぁここまで大変だとは正直思いませんでした。余りに酷い目に会いすぎだろうというのもあるのですけど、その根っこってのは「馬主は金持ちなんだから少しぐらいむしっても大丈夫だろう」とほとんどの関係者が考えるというところにあると思います。そこのギャップを埋めるのがかなりしんどいですね。

私は私で「利害関係の一致」という要素を余り深く考えていなかったという反省点はあるのですけど、まぁこれからも自分が考えるままに行動するのみです。

Southern Image産駒は、USAで初年度の2歳が走っていますが、4頭ブラックタイプの馬が出ています。うち一頭はオールウェザーでレコード勝ち。シンガポールのポリトラックが合わないわけでもなさそうな感じです。

母系もKanandah Queenの兄弟は、長兄LazaazがG3で4着・オープン2勝していますし、妹のDashing DonnnaはGIで2着もあり、重賞で何回も入着しています。弟もマカオでですが、4勝しており兄弟はみな走っている血統です。2番仔というのも活躍馬が多い条件です。Kananda Queen 自身も Randwick で勝ってますが、田舎まで遠征すればブラックタイプにはなれていた素質馬でした。

これで走らなければ、精根尽き果てたということで(金も尽きるんですが)、むこう10年は馬主活動はできなくなるでしょう。シンガポールもフリードマン兄弟が開業してから一気に馬のレベルが上がったのですけど、この不況ですからプレミアに上場できるような馬の数は減ってるはずです。年間2勝のラインを越えてくれるような活躍を期待しています。ここで成功すれば次の矢が撃てますしね。

当面とりあえず太郎さんに無茶なお願いをしなくてすむように、金策に励まなくてはいけないという修羅の道に入るわけですが、本当にもうろくでもない人生ですわ。まぁ貧乏人の執念といったところですかね。この馬だけは後悔することがないように、今後を熟考しないといけません。 

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問い合わせを頂いたので追記しますが、原則としてシンガポールに持っていく予定ですので、本馬はリース募集が出来ません。可能性としては、馴致中に余りに能力が無さそうだとなれば輸送費が無駄になるのでオーストラリアでデビューさせる事になりますが、いくらなんでも Sky Box より弱いという事は無いと思います。Eternityもシンガポールにもっていけば、金銭的にはもう少しマシだったはずですので、今回はまず間違いなく星行きとなります。

共有に関しては、今までのように原価のみでの募集はいたしません。Ocean の当歳が死んだように生産にはリスクがありますし、繁殖の受胎期間の維持費、繁殖の減価償却を考慮にいれない種付け料+維持費だけの実費負担だけでは、正直やってらんないからです。是非とも持ちたいというご相談は0件ですので、杞憂だと思いますが、もしご相談があれば100%で600万円ぐらいのラインで調整することになると申し上げておきます。$1000倶楽部も、共有やリースして頂いた方々に何ら報いるところがありませんし、こんな値段にするのは気が引けるのですけど、「なんだかんだでまともな牡馬一頭となるとそんな値段になりますよ」という事でご理解いただければと思います。

というか、サマーセールで300万円出せば、まともな牡馬が十分に買えますので、オーストラリアで生産するのは、本当に非効率だということです。シンガポールで競馬をされたい方は、日本で買った方がいいでしょうね。

迷っているという相談を受ければ「辞めた方がいいです」とお答えいたしますが、馬体は申し分ないですし、血統もそこそこですので、走る確率は多少なりともあるというのが正直なところです。Inglisの評価ってのは、かなり正確ですので、見た目的には問題なく、実際に競走能力があるかどうかはまさしく運でしょう。

投稿者 Jyoukan : November 17, 2009 05:14 PM
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