July 24, 2008

セレクトセールとセレクションセールの違い

まぁ色々あるんですけど、昨日行われたセレクションセールの実況を見ていての感想ってのは、

「よー良い大人が、こんな阿呆な事やっとるな。」

というものでした。

えーとですね、ちょっとこれを見て欲しいのですけど

セレクトセールの速報
セレクションセールの速報

この二つの表を見比べると、両者に決定的な相違がある事を理解できると思います。

まぁ平均落札額とかデータそのものにも大きな違いがあるのですけれども、セレクションセールの方には、主取りになった際のリザーブ額が書かれてないんですね。

これね、実況を見ていると、まず「600万!」とか声がかかって

「600万ありがとうございます!600万の上ございませんか!」
「620万!」
「620万いただきましょう!はい、640万ー 640万ー」
「650万!」
「650万は右手のお客様 670万ー 670万ー お考えでしょうか?」
「ラストコール!650万の上ございませんか!」

とか言って、ハンマーがトンと落ちるのですけど、結果は何の事はない、主取りなんですね。

私、前から思ってたんですけど、海外のセールって、リザーブに届いてなかったら、ハンマーを落とすフリはするけど、トンと叩きはしないんですよ。叩いたら取引成立って事になってるんです。なので、見ていて非常に分かりやすい。しかし、これ、どうして日本のセールは、なんでもかんでもハンマーを落とすんでしょうね。

まぁ、それは日本の慣習という事であれば、別にそれでもいいんですけど、問題はリザーブがいくらだったのか最後まで分からないって事なんですよ。微妙に届かなかったのか、全くかすってもないのかがさっぱり分からない。セールってのは、多くの客に自分の馬を見て興味を持ってもらうという目的もあるわけですから、一体いくらで売りたかったのかすら情報として出さないってどういう事なんでしょうね。

あれですかね、寿司屋の「時価」みたいなもんなんですかね。「この馬いくらなんでしょう?」「時価です」みたいな。なんか売り馬の本とかでも、「要問い合わせ」とか書いてますけど、「ボレるようだったら、ぼります」と書いてるようにしか見えないんですよね(笑)。

あと、セールでは、例えば800万円で売りたいなら、大抵は売主が750万円とかまで自分で競りあげて、最後の一言を誰かかけてくれないか待つという事がよくされるんですけど、どうも見ていると、凄い低い値段で声がかかって、そんな値段では売れないから仕方なく競り上げているというよりは、最初から最後まで一人(売主関係)で競ってるんじゃないかって感じなんですよね。

つまり、延々と一人芝居のプロレスが中継されてると。で、見ている方は、落札されたのか、されてないのかも分からない。売値がいくらだったのかも分からないと。

多分、こんな形式でやってるのは、それなりの理由があるのでしょうけど、こんな分かりにくいセールを公開で行って恥ずかしいとかいう気持ちが起きないのだろうか?と心底不思議です。というか、リザーブが800万なら600万から10万づつ延々と競らずに、最初から780万!と声をかけりゃいいんですよ。こんな見ていてイライラさせるやり方もそうはないと思うので、むしろもう普通にリザーブから競ってもいいと思うんですけどね。

なんていうか、努力する方向を間違っているといいますか、時間の無駄といいますか、センスが感じられないといいますか、日高のセールって公開の市場取引なのに不透明といいますか、セールですら不透明といいますか、頭を下げて実益を取るってのも限界がありますから、買い手が情報武装している今日において、20年前のやり方じゃ通用しないって事すら分からないのでしょうかね・・・。

あのカワカミプリンセスの下が6,000万円で売れたのを見ても分かるように、欲しい人が複数いると値段があがっていくというのが競りなんです。誰もいらないような馬を売主だけが競るってのは、本来はインチキとまでは言いませんけど、市場取引という大枠からは外れた行為だと思うんですよね。

ちなみに、イングリスでは、リザーブの確か6%ぐらいが手数料で、リザーブを高くすると上場手数料も上がるという仕組みだったと思います。なので、売る気のない馬を上場すると、手数料だけがかかるので、売りたい馬だけが上場される仕組みになっています。

「馬の血統もそこそこだし悪い馬でもないので、安くは売りたくないけど、とりあえず上場して、いくらまで声がかかるか見てみよう」

馬を売るプロである牧場が、こんな考えなのであれば、それはただの素人と変わらないのではないでしょうか。プロなら自分が生産した馬の価値(値段)を見極めてその値段で売ろうとするのが普通だと思うのですね。

勿論、何をしようが馬の持ち主の自由なのですけれども、そんな素人が作った馬より、本当のプロが作った馬の方が走るでしょうから、あまり度を過ぎると馬主さんも見極めてくるんじゃないかなぁと。あと市場取引奨励賞が無くなって馬が売れなくなったという論調もあるんですけど、この賞のために裏で取引は決まってるけど、セールに出したってパターンが過去に無かったはずがなく、またそういう事ができないようにする仕組みを作ってなかったのは生産者組織の責任なわけで、これもまた自業自得の一つでしょう。

やっぱ民間の組織で、競り会社を作った方がいいんじゃないかとも思いますね。

投稿者 Jyoukan : July 24, 2008 05:31 AM
コメント

はじめまして。
今日はじめてこちらには寄らせてもらいました。
とても面白く、いい気分で拝見しております。楽しい娯楽に出会った感覚とでもいいましょうか。
大袈裟ですが浄閑さんのファンになりました。

私は競馬ファンから一口を少し始めた若輩です。
今後はこのサイトのストーカーとして(笑 活動する所存です。宜しくお願い申し上げます。

Posted by: ゴードン : July 25, 2008 12:50 AM

こんにちは。

一応スタート価格はリザーブ価格の20%減までの範囲と書かれているので、調べようと思えばわかりはするのですが、でもちょっと不明瞭ですよね。

それに一人プロレス中継の点についても同感です。特に今回は購入希望者と生産者が一対一で競ってたケースが多かったはずで、競りの体はなしていなかったと思います(特に一歳市場)。

>「馬の血統もそこそこだし悪い馬でもないので、安くは売りたくないけど、とりあえず上場して、いくらまで声がかかるか見てみよう」

きっとそんな感じなんでしょうね。セレクションセールは主取り手数料ゼロなので、興味本位の上場もあったと思います。

これから、サマーセールはどうなるんでしょうね。セレクション当歳は良かったですけど、一歳の方は売却率からして散々な内容だったので、ジャンクセールみたくなるかもしれないですね。そしてオータムセールは……。

長文失礼しました。

Posted by: らき : July 25, 2008 02:36 AM

ゴードンさん、はじめまして。

えーと、とりあえず一口馬主は辞めた方がいいと思います(笑)。オーストラリアで50万円ぐらいの馬を自分で持った方が、馬主経験値を稼げますから。

私も勝負は自分が50歳超えた頃からだろうと思って、今を精進してる感じです。

あとメアドですが、ロボットに拾われてスパムがくる原因になるので消去させていただきました。ご了承ください。


らきさん、こんばんは。

手数料ゼロってのは、そういうセールなんだと思われても仕方ないですよね。高値で売れるようなら売るというだけで、適性価格というよりは、販売者側の希望価格になるでしょうから。

言い値で買わされてるようで、買う側からするとこのセールで買ったら損だなという印象を与えかねません。

おそらくは庭先と両睨みなのでしょう。


Posted by: 浄閑 : July 25, 2008 06:23 PM

メアドの件、了解致しました。改めてよろしくお願いします。
私はマイネル・ユニオンを経ていまシルクで出資しています。とにかくできるだけ低リスクで楽しみたいという。随分ダメな発想でここまでやってきました。ある程度募集頭数(選択肢)があり、できるだけ育成の様子見ができるという理由でクラブを渡り現在に至ります。
馬主になってみたいというところからは、随分筋違いの方向にキテますね。我ながら。
まずは50万自由になる様に努力します。それも遠いなぁ…はぁ。

Posted by: ゴードン : July 25, 2008 10:07 PM