July 15, 2008

Patinak Farmとはナニモノ?

本日のセレクトセールで唯一の外資として参戦した掲題の牧場ですが、ご存知のない方も多いと思いますので簡単にご紹介。

オーストラリアでは、つい最近というわけでもないですが、今年になってオーストラリアを代表する名門牧場であったWoodlands StudがDarleyに推定価格約450億円で買収されるという驚きの展開があったのですけど、イースターセールなどで高馬買いまくりだったウッドランズに変わって注目を集めている新進の牧場が、Patinak Farmという事になります。

オーナーは鉱山を所有している御方で、いうまでもなく近藤氏や金子氏、山本氏とかの全財産を併せても全くお話にならないというスーパー金持ちです。牧場を始めたのは今年になってからですが、種馬としてアグネスワールド産駒のGIホースである Wonderful Worldや、これも新種牡馬ですが、HussonとCasino Prince、また安定株のBeautiful Crownなどを供用していて、繁殖牝馬のコレクションも今年のドバイシーマクラシックを勝ったサンクラシークの母馬などの良血牝馬を多数所有しています。

その経営も独特で、もしPatinak Farmの種牡馬をつけてくれて、産駒がメトロの土曜開催で勝ったら、オーナーと生産者にもれなくAU$20,000をプレゼント!みたいな事もやっていて、パチの新装開店かよ!という突っ込みをしたくなるところですが、まぁそれだけヤル気も弾も持っている牧場ということですね。

再三このBlogでも触れていますように、オーストラリアでは馬主資格なんてありませんが、民主的な競馬で自由競争が徹底されている競馬ですので、実際に高馬をばんばん落としている層はこの手の大金持ちというパターンが多いのですね。

450億円という買収劇、牧場が自由に行える生産者ボーナス、またFatinak Farmは今年のマジックミリオンで確か20億円近いお金を使って馬を購買していたと記憶しているのですけど、要するに世界の競馬というのは、こういったスケールで行われているわけで、馬主資格とかちっちゃい事をいって、内国産がどうだの言ってる間に、日本の競馬は大資本からどんどん遠ざかって、日本最高のセールに参加するバイヤーの名前が見たような人ばっかりというなんとも冴えない状況となっているわけです。

生産者の人も、今日のセール結果を見て暗澹たる心境になったと思うのですけど、今更ながらダーレーのJRA馬主撤退劇といい、「あんたらもう内輪受けの競馬というものに、いい加減限界を感じないのですか?」と言いたいですね。

まぁ生産者に限らず、馬主も競馬関係者も、ある程度は利己的な動きになるのは仕方ないのですけど、競馬業界全体を牽引していくべき存在が天下りの役人って時点で、大きな政治的判断や調整力ってのは期待できないのでしょうね。

投稿者 Jyoukan : July 15, 2008 12:16 AM
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