July 05, 2007

Eternity Spread

長い再教育期間を終え、John McArdle厩舎へ転厩した後にソエで放牧に出されていた Faltaat 君。シドニー地区にいた頃は、事あるごとに気性難を指摘され、その行く末がどうなるのかと心配されましたが、先々月末に帰厩して以来、順調に調整され、最近では追いきりの本数も増えてきました。

馬名も掲題にある「 Eternity Spread 」で申請済みで、2週間後をメドにトライアルを見据えた動きとなっています。

懸案だった気性難の方も、John McArdle調教師いわく、「何も心配いらない」ということで、再教育と転厩がプラスに働いたという事のようです。やはり、他馬に対して過敏に反応するだけで、人間に対して害を与えるような質の悪い気性ではなかったようですね。

オ−ストラリアにおいては、特に気性に問題が無いような馬であってもほとんどの牡馬が去勢されます。そして、その主たる目的は

・気性と体質が安定する。
・首周りの余分な脂肪が除去され、前脚にかかる負担が減る。

とされています。しかし、現実レベルの話で言うと、日本のように「馬に対して手間をたくさんかけて走らせる」という概念が薄いオーストラリアにおいては、「去勢馬の方が牡馬に比べて扱いやすいから」という理由がもっとも大きいような気がします。実際、現地で厩務員をされている方も全く同様の見解でした。

去勢をする・しないという判断でいうと、言ってみれば「性的な目覚め」をする前に去勢をしてしまうのが気性の安定という要素で言うと最も効果的だろうと思いますし、実際のところ、種牡馬になんてそうそう簡単にはなれないわけですから、早めに切ってしまうのが正解という面が多分にあります。

しかしね、それは他人の所有馬だから言える話であって、実際に馬を持っている立場の人間からすると、まだレースに出てない時点において、「去勢しろ」なんて言われてしまうと、それこそ「どっちらけ」なんですわ(笑)。こちとら「夢」に対して大金を支払っているという面が多々あるわけですからね。いや、多分ね、新馬を買った馬主さんは全員そうだと思いますよ。「もしかしたら、GIを10個ぐらいぶっこ抜くんとちゃいますか!」みたいな(笑)。

それにね、レースを数戦程度はさせてみないと、競争馬の能力なんて、なかなか把握しきれないわけですから、強い追い切りをまだ行っていない牡馬に対して「去勢をしたら」と勧めるというのは、厳密に考えると「馬主の利益を損なう可能性がある」行為なんですよね。ここら辺りは、調教師と馬主というのは立場が異なる面もあるわけですから、よくよく考えないといけないところなのではないかと思います。

まぁその点、John McArdle調教師は、「馬主に正確な情報を伝える」という、私らみたいな馬をしょっちゅう見にいけないような零細馬主連合にとっては大変ありがたい特性をもった調教師さんと言えるでしょう。「去勢させろ」みたいな寒い事も言わないですしね。

写真もPerlinさんが撮ってきてくださったのですけど、ご覧の通り、まだまだ幼すぎる馬体です。もう購入してから一年以上経つので、もう少し成長しているのかと思ってましたが、正直あんまり変わってません(笑)。これでこの先も成長しないとなると厳しいですけど、亀甲が抜けてないし、あと二回りぐらいは大きくなるでしょうから、その時に筋肉がどの程度ついてくるのかがポイントですかね。

とりあえず、追い切りを行う度に、「意外と走る」みたいなコメントが調教師から寄せられていまして、よほど期待されてなかったのか、馬格が無い割りに走るという意味なのかは分かりませんけど、動き自体は良いようです。

あと、今オーストラリアは真冬という時期で、馬には馬服が着せられるのが当たり前なのですが、Eternity Spreadは、馬服いらずというか全然寒がらないそうです。というか、冬毛すら生えてなくピカピカだとか。これは、考えようによっては代謝の良いエネルギッシュな体質の持ち主と言えるわけで、まぁやはりなかなかに個性的なお馬さんのようですね。血統的な特性に反して距離が持つようなら面白いかもしれません。

何はともあれ、本馬は「順調」です。どのような走りを魅せてくれるのか、あと一ヶ月楽しみに待ちたいと思います。

投稿者 Jyoukan : July 5, 2007 10:54 PM
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