明日の日曜日から再度長期の出張なので、掲題シリーズの完結編を書いておこうと思います。
またまたかずら先生の掲示板に格好の例がありますので、それを取り上げさせていただきましょうか。育成場の従業員というキャラ設定の方が投稿をされています。とりあえずその方による書き込みの趣旨を二群に分けてみましょう。
A)競走馬に携わる人間は常に「死」と隣り合わせです。
B)20代なら手取り10万以下から13万程度が相場でしょう。
C)人件費削減のため少人数で早朝から働いています。
1)趣味で競馬をしている方よりは仕事として競馬に関わる人間の方が馬の事は良く知っています。
2)おとなしい馬主の馬の方が上手く行く事が多いと個人的には思います。
3)体質が弱くてとても乗れないような馬でも暴れていう事の聞かない馬でもオーナーが乗れというなら乗るしかないのです。
4)馬が乗り役の指示に従わず、硬い物がある所へ行ったのならそれはミスでしょうか?
見事なまでに「良識悪」を振り回している方ですな(笑)。普通の社会人の感覚だと「お客様からお金を頂く」と、そのお金の対価と「責任」がお金を貰う側に発生するのは当たり前の事なんですけどね。かずら先生が言いたいのはシンプルにその事だけでしょうに。
まず最初の群から。
A)はまぁ分かります・・・サラブレッドってイカれてるのも多いので、実際のとこ危ないですよね。でも、だからといって月に50万円くれってのもおかしな話で、「20万円でも頑張ります!」ってやる気のある人が他にいる限りは「嫌なら辞めたら?」としか言い様がないですよね。それに馬を扱う職業だけが危険な職業ってわけでもないですし、みんなそれぞれの領域で夢を持って頑張ってるのは同じですよ?馬の仕事だけ特別とでも思ってるんですかねぇ。
B)とC)は「そりゃ、お前がイケてないからだろ」という突っ込みが普通に入ります(笑)。つーかさ、例えばプログラマーの世界とかでも一緒ですよ?最近は20代の勘違いした馬鹿が、「俺はITの専門家」みたいな顔してる事も多いのですが、そういうのに限ってロクでもないんですよ(笑)。実際、ちゃんとしたプログラムなんて最低でも40歳は超えてキャリア20年とかじゃないと書けっこないんです。「経験に勝るものなし」で、私はどんな仕事をしている方でも、その道キャリア30年の人とかと仕事で知り合ったら、普通に崇め奉りますよ(笑)。そんなもん、下積み時代に給料が安いのは当たり前やろうと(笑)。実力がついてきたら、何千万円って稼げる業界ですしね。
そして、なんとも嫌らしいのが、下の群ですな。
1)趣味で競馬をしている方よりは仕事として競馬に関わる人間の方が馬の事は良く知っています。
これはなぁ・・・まぁそりゃあ、仕事なんだから良く知ってるってのはそうなんだろうけど、「それなら自分で馬を買って走らせてみたら?」って思ってしまうんですよね。いやー、くり毛さんの日記で「パルジファルの骨折で実質1億円は損失となるでしょう」という書き込みを見た時にもそう思ったんですけど、これ1億円の損って言っても、損してるのはくり毛さんだけですからね。支払い先であった生産牧場や育成場、厩舎はむしろ儲かってるんですわ。
馬主って実際のとこ、凄いリスクを取ってるんですよ。まぁ好きで取ってるわけですから、だからどうだってこともないのですが、「馬のプロ」は自らの見識なり技術なりを「馬主」に売ってるわけで、何のリスクも取ってねーくせに、「俺のほうが詳しいからその通りにしろ」ってのは全然方向性が違うと思うんですよね。
これに続くのが、
2)おとなしい馬主の馬の方が上手く行く事が多いと個人的には思います。
「黙ってりゃ走らせてやるよ、この俺がよ!」って事なのでしょうか(笑)。入厩制限だの、馬房数だの、既得権益の塊みたいな日本競馬の弊害がこの一言に集約されてますね。これを見た時に、「つくづくオーストラリアで馬を持ってよかった」としみじみ感じましたな。おとなしく言う事を聞いて、走らなかったら責任を取ってくれるわけでも何でもないのに、よくこんな事言えるなと(笑)。そこまで「俺らはプロだ!」って言うなら、それこそ「賠償請求されてもOK」って一筆書いてみろやと思いますな。
はっきり言って、「おめーは素人なんだから、黙って俺らの言う事を聞いとけ」なんてのはハッタリですよ(笑)。人として三流の証です。「言ってるお前も素人やろが、ボケが」って話ですわ。本当のプロなら、馬主が取っているリスクを正しく理解して、辛抱強く説明をするなり、一緒に頑張っていきましょうと「パートナー」として相手をちゃんと認めるはずです。酒の席で馬主の悪口を言う楽しみは満喫していただいて結構ですけど(笑)。
そして、
3)体質が弱くてとても乗れないような馬でも暴れていう事の聞かない馬でもオーナーが乗れというなら乗るしかないのです。
これでしょ。そんなもん、断ればいいじゃんと(笑)。断ってもお金が入ってこないってだけやろと(笑)。客を少しは選べよって話ですわ(笑)。素人馬主は馬鹿なことを良く言うって事なんでしょうけど、分かってないから馬鹿な事を言うだけじゃなくて、本当に馬鹿だと思ったら相手にしなけりゃいいんです。オーナーの中には酷い人もいるでしょうから、常識的に対処すべきなのは言うまでもないですよね。毎回下見ばっかりさせて馬を買わないなんて輩もいますしね(It's me
4)は、もう書くのも面倒ですが、そんなとこに固いモノがあること自体がおかしいわな(笑)。まぁ馬が暴れて柵を蹴って骨折とかなら、「仕方ないかなぁ」とは思いますけど・・・。固いモノを踏んで蹄骨を骨折なんてのは避けられるミスですよねぇ。
なんかグダグダになってきましたが、「オーストラリアの競馬」は楽しいんですよね。競馬に携わっている人も実力主義なので、それぞれが当たり前の役割をきっちり行なってるんです。牧場の人は馬を育てる、調教師は馬を鍛える、騎手はレースで勝たせる。そして大事なのが「ボンクラは消える」。この辺りのメリットってのは、「馬主」にとって凄く魅力的ですよ。なんか全然関係ないのに態度だけでかい官僚とか役人もいませんしね(笑)。
それに、2年前ですか、オーストラリアで馬を持ち始めた頃の読みが現実のものとなってきています。賞金は増額されるし、馬は高く売れるし、「競走馬の価値・魅力」が年々凄い勢いで上がってきていますね。もうね、Kanandah Queenの子供だったら、普通の出来だと5万ドルを下回ることはまずないと思いますよ。
発展的なオーストラリアの競馬。長いスパンで見る事が出来るなら、お金がなくても楽しめる要素は非常に多いのではないでしょうか。楽しくもないのにお金を払いつづける意味なんて皆無だと私的には思いますしね。海外旅行に行く口実として1/10だけ持つとかは特にお勧めです。
さて、ぼちぼち「まとめ」に入りたいのですが、なかなか良い言葉が浮かんできません(笑)。んー・・・、とりあえず「まずは俺が人柱になって色々やってみるから、興味がある人は一緒に楽しみましょう」ってとこでしょうか(笑)。「預託馬にケガをさせておいて、その馬の馬主に何の説明もない」なんて気分の悪いことはまず無いと思いますよ!
例えば、武豊騎手が騎手にならずに高校卒業後Sファームに就職しても手取りは10万程度ですし、技術に関係無く昇給額は全員同じです。「イケていない」からではありません。JRAに厩務員として就職すれば給料は大幅にアップしますが、仕事の内容もまったく異なります。牧場に残った者は何千万なんて稼げません。
馬主はリスク負っているのだから、ちゃんと働いて怪我をさせるなということでしょうか?馬は時として人間の想像を越える行動を取ります。何かに驚きコースから外れ、そこに硬い物があるかもしれません。
愛馬のレースを毎回見に行けるのなら、海外で馬主になるのもいいと思いますけどね。
実力主義。日本にはない響きですなあ。
おはようございます。
いや別に日本で働く事に固執する必要性はないんじゃないですかね。もし高校卒業後に既に武豊騎手ぐらいの騎乗能力があるという、まずあり得ない仮定が成り立っていたとしても、海外で騎手免許を取れば普通に若い頃から稼ぎまくるでしょ?技術に関係なく昇給するのが嫌なら、そうじゃない所に身を置けばいいだけじゃないでしょうか?
牧場うんぬんもそんな事はないでしょ?パカパカファームの牧場主さんって下積みを経て、色んな経験を積んだ上で独立したんですよね?なんか儲かってそうですけど(笑)
>馬主はリスク負っているのだから、ちゃんと働いて怪我をさせるなということでしょうか?
ケガをさせないで欲しいのは100人馬主がいたら100人ともそう思ってるでしょうね。ただ、かずら先生も私も、ケガをさせたらさせたで、「ちゃんと説明をする」、「誠意を尽くして事後処理にあたる」など、社会人として常識的に対処すべきじゃないのか?って考えなだけだと思いますよ。
Posted by: 浄閑 : February 26, 2006 09:50 AM人の喧嘩に口を突っ込むこと気はありませんが、私の名前が出てきたので一言。
馬主がリスクを取るということは、金銭的な負担を覚悟をするということだけではありません。
馬はどんなにケアしても、いつ故障してもおかしくない生き物です。
どのプロセスでも、自分なり自分がパートナーだと思った人が「良かれ」と思って決定しているはずです。
そうであれば、どこで何が起きても自分のものとして受けとめるということが馬を持つことのリスクです。
そして、それがまた必要な覚悟だと思います。
壊そうとして馬を扱う所はありませんが、技術が未熟で人為的要因の事故が多いと思ったら、次に入れなければ良いだけの話しです。
また、育成場の多くは馬主と直接コンタクトを取る習慣がないところがほとんどです。
調教師に連絡をし「私の方から報告しておく」と言われたのかもしれません。
書いてあると事だけで知りもしない人のことを「不誠実だ」となじる人の気持ちも私にはわかりません。
しかし、落胆する気持ちも理解できるので、見た人は過剰に反応せず、残念な気持ちを解ってあげて欲しいとも思います。
Posted by: くりげ君 : February 26, 2006 09:15 PMこんばんは、
かずらさんの掲示板も、このHPも見ました。
人の馬の事だし、一人で勝手に思っているべき
ことですね。あなたの考えは。
当事者ではないあなたが、個人の名前をしかもトラブルについて書くのは、大人としてやめるべき。
くり毛さんにお越しいただくとは恐縮です。
「馬主の自己責任」という事で言うなら、私は十分な「覚悟」を持って馬を所有しておりますよ。ご存知のように海外では見舞金の類なんて一切ありません。仕方ないので私は年間数十万円という高額の保険に入っています。それは自らの責任を果たすため、また自分で自分を守るために他なりません。ちなみに当然ながら私自身の入院保険より高額です(笑)。
つーか、私のアパートの家賃が駐車場込みで69000円なのに、どうして馬はワンルームなn(略
まぁ与太はさておき、馬が故障した時に馬主が出来る事なんて「悲しむ事」と「諦める事」だけでしょう。所詮は素人ですから、非常事態となれば専門家にまかすより仕様がありません。それは理解しているつもりですが、「それはあんまりじゃないですか?」って話は本当に良く聞きます。
プロが素人に全てのリスクを取らせるのは、おかしくありませんか?素人を正しい方向に導いてあげてこそ、本当のプロなのではないでしょうか。プロというなら素人の誰もが「憧れ」を感じるような存在であって欲しいものです。
おおみさん、はじめまして。
あの「育成場の従業員というキャラ設定の方」は「トラブってしまった放牧先」とは無関係ではないでしょうか。私は、直接的にトラブルに焦点をあてて、エントリーを書いているわけではありませんよ。
スポットライトを当てているのはあくまでも「従業員というキャラ設定の方」で、敢えてこのような書き方をしている事からもご理解いただけると思いますが、この方が本当に牧場で働いているかなんて何の保証もないのです。ですから、もっと言えば「書き込みを行った人」ではなく、あくまでも「書き込みの内容」に触れているつもりです。
くり毛さんに触れた件にしても、くり毛さんの日記を読んだ上での私の感想を書いただけで、くり毛さん自身に触れているわけではありません。
トラブルに関しては、事情を知らない人が首を突っ込むような事ではないというのは分かっておりますので、ご心配の向きは無用です。
初めまして。少し意見を言わせてください。
今回の問題は牧場の閉鎖的な環境が生んでしまったよくある話ですよね。
牧場は私達の容易に目が届かないところで調教なり放牧をしているわけなので、故障したといっても実際にはうやむやにしてしまい、従業員とかにも口封じとかさせたりして事実を隠そうとする場合があると思うのですよ。そしてその可能性は大手クラブでも一口クラブにもいえることだと思います。
例えばマイネルのページや一口クラブのページとかだと確かに細かく状況を説明したりして、マイナスの情報でも流したりはしますけれど、でもそれすらも「人為的に発生したのか」「不可抗力的に発生した」のかまでは私達にはわからなくて、私達は文字に書かれたことをそのまま受け止めなければならない部分があったりするわけです。
一般的なオーナーは「私達は事実と違うことを言われているのではないか」という不信感は根強いと思いますが、正にそれが露わになったのが、今回の騒動だったのではないかと思います。
ただ個人的に思うのは、今回の件はかずらオーナー個人の問題もあるということです。かずらオーナーは自分の収入、資産に比べて馬を持ちすぎだと思います。一介の個人馬主が3歳馬現役でアルクトゥルスやシロウ、ユキノシラユキなどを含めて10頭以上、2歳馬に至ってはHPの記載だけで15頭も所有していますが、これはあまりにも過剰だと思います。
そしてレースに対しての姿勢にも問題があると思います。本来馬主事業は株やパチンコなどと同じく、余程資金力でもない限り自分の余剰資金でやるのが原則だと思いますが、かずらオーナーは過剰に持ちすぎたことにより明らかに「身食い」してしまっていると思います。
そのため馬の結果に過剰なまでに一喜一憂するまでになり、人のミスや故障に対して神経過敏になっていると思います。
失礼ですが、既にかずらオーナーはギャンブル依存症に近い状態にあると思います。競馬で負けた分を競馬で取り戻そうとして、更に無理を重ねてしまい、精神を病んでしまっている気がします。
まあこの落ち込みようは去年の今頃にも見られたことであり、(笑)いずれ愛馬の調子の回復とともにオーナーの調子も上向いてくるのだと思いますが、かずらオーナーには競馬を趣味として楽しめるようになるためにも、今年の1歳馬はあまり買わないことを強くお薦めしたいです。
Posted by: kujita : February 28, 2006 12:11 AMおはようございます。
オーナーは馬が全く走らなくても、資産を食い潰すことなく馬主をやっていけますので・・・
オーナー日記は面白おかしく喜怒哀楽を出しているだけだです^^
ご心配頂きありがとうございましたm(_ _)m
浄閑さんの日記へのコメントではなく、申し訳ございません。。
Posted by: 秘書 : February 28, 2006 09:46 AMこんにちは。
ギャンブル依存症のかずらです。
私は自分ほど金銭的に手堅い人間は少ないと思っています。
パチンコパチスロの類はやったことがないですし、馬券もせいぜい一日2〜3万円しか買いません。
収入に対しての馬の頭数は多いですけど、購入の総額は年間5000万円程度と決めています。
それで過剰と言われるなら、今の馬主協会連合会会長はどうなるのでしょう?
馬主を事業と考えるならば、投資に対してリターンゼロということはありえません。
しかも、私は他のどんな馬主さんよりも真剣に馬を探し選んでおります。
何も一喜一憂しなくても、最低限走ってくれれば、生活に困るわけでもなければ、資産を食い潰すこともありません。
現に私の資産は、馬主申請時の倍以上になっています。
私は馬が走る、負ける、故障する、すべてに一喜一憂したいのです。
賞金の金額ではなくて、勝つ喜びがほしいだけです。
15頭の2歳馬は確かに過剰でした。
でも、どの一頭も間違いなく丈夫です。
丈夫というだけで、ある程度のリターンは保証されているようなものですから、心配していません。
我々医師は、マスコミのバッシングなどもあって、過剰なまでに不信感を持たれ、決して失敗の許されない中で仕事しています。
何かに驚きコースを外れ、そこに堅いものがあったというのは、そこに堅いものがあることがミスなのです。
部外者でもそうではないかと予測できる程度のことなんですよ?
到底予測できない事故なら、私もとやかく言いませんが。
私もことを荒立てるつもりではなかったので、こんな騒ぎになってしまい申し訳ございませんでした。
Posted by: かずら : February 28, 2006 12:34 PM医者も馬主も牧場も厩舎も、プロとして自分のとるべき責任を果たすべきだということですね。それを放棄しているような態度や制度は、そりゃおかしいだろうということで。オーストラリアの方がそういう意味ではるかに健全だというのは、浄閑さんほどではないでしょうが、僕も実感しています。これから先、より良い方向に向かって欲しいものです。日本の競馬が好きなので。
かずらさんやくりげ君さんの赤裸々な日記にも、浄閑さんの毒舌にも、今後も引き続き期待しています。
Posted by: ももん : February 28, 2006 01:27 PM秘書さんやかずら先生にまでご心配をかける事になってしまい、誠に申し訳ありません。
私もコマめにレスを付けれれば良かったのですが、今日3/1がルーチン開始となる案件を抱えていた関係で、とてもネットを見る時間がありませんでした。
とりあえず、かずら先生は以前に高額納税者の番付でお名前を拝見した事もありますし、むしろ無理をしているのはぶっちゃけ私の方でしょう。パチンコ・パチスロ大好き人間ですし(笑)。
馬のお仕事も辛いでしょうが、私もそうですが、医療の現場におけるプレッシャーは実際のところ相当なものです。人を一人死なせる事故と、馬が1頭死ぬ事故とでは比較する事自体がナンセンスだということは言うまでもありません。
まぁそれはともかく、kujitaさんもお書きですが「慣習」や「慣わし」がトラブル回避のための知恵とかなら理解もできるのですが、「そりゃ慣習じゃなくて、ただのご都合主義じゃねーのか?」と思う事もありますね。
とりあえず、今日は眠いので寝ます(笑)。