栗東の森調教師と食事をしてきました。師のご好意で栗東トレーニングセンターの見学もさせていただきましたので、その様子をレポートしたいと思います。
いや正直に言うとですね・・・この話を頂いた時には、「さすがに超一流の調教師は、馬主を見る目もあるという事か。ウハハハー」といういつものノリだったのですが、帰ってきた今は少し打ちひしがれています(笑)。
あのですね・・・やっぱ凄いというか会話がソリッドですわ。その思考に隙も無駄も無いし、単純に迫力と説得力が全然違うんですね。まぁ言ってみればですね、こう天から一本の蜘蛛の糸が垂らされてきてですね、それに掴まってみたら一瞬だけ雲の上にまで連れていかれて、天上界を垣間見てしまったって感じでしょうか。
仕事が押した関係で待ち合わせ時間に遅れ、森調教師を一時間待たせるという冷や汗ものの大失態から始まった食事の中で交わされた会話は、森調教師のスケールの大きさを理解するのに十分なものでした。人を育てる事の重要性に関してもお話されていましたね。
おっしゃってる事自体は非常にシンプルで、「大きなレースを獲るにはどうしたらいいのか」という事に焦点を絞って、一本のベクトルをそっちに向けているという事なんですけれどもね。その方法論を確立し、実際にいくつものGIレースを制している人と、馬主二年目の人間が会話をして、こちらが圧倒されるのはむしろ当然で、それはそんなにはショックってわけでもないんですけれども、800万USドル(約9億円)の馬を買う人が、1万4千AUドル(約120万円)の馬を買う人と食事をする事からくるギャップは、やはり少なからず感じました(笑)。いつもながら俺ってば、なんて場違いなんだと(笑)。
とりあえず11月頭に4連休があるので、森厩舎がオーストラリアでの拠点と位置付けているマセドンロッジを見に行こうと思っています。
翌日は栗東の森厩舎へ。トレーニングセンターの入り口には検問が設けられており、入場の際にはチェックを受けます。そして、まぁトレーニングセンター内の敷地に入っていくわけですが、これはもう広いです。同行したどんぐりさんは少なからずショックを受けたようで、やはり地方との差は歴然としていますね。馬も生き生きと歩いていて、どの馬も雰囲気からして地方のそれとは随分と違います。
上の写真は、プール調教の施設。これってどうなのよ?(笑)。ハッキリ言わせて貰って申し訳ないですけれども、こんなん相手に安い馬を買って地方で新馬を卸しても、そら勝てませんって。異議のある方も多いでしょうけど、現実は厳しいですよ。その差はこれからもどんどん広がっていくでしょうし・・・。中央の馬主になるのがムリな時点で、オーストラリアで馬主を始めたのは正解だったとつくづく思いますね。
そして、これが森厩舎の外観。私が行った5時半頃には、馬房がほとんど空になってました。22馬房あって、ほとんどが空って事は、1頭に1人の割合で乗り役がいるという事を意味します。当然ながら整理整頓などは徹底されており、随分と練りこまれたのだろうと推察される厩舎の作りになっています。とは言っても、素人の私にはその凄さの数%も理解できてないでしょうけどね。見るんじゃない!心の眼で感じるんだ!ってとこでしょうか(笑)。
つーかですね、シーキングザダイヤとかいたんですけど(笑)。いや、まぁいるのは当たり前として、鼻先をなでなでしてきましたよ(笑)。部屋にも入れていただいたのですが、レガシーワールドのジャパンカップ時の口取り写真とかが飾られていました。まぁあの部屋にかつて入った人で、歴史上一番貧乏なのは俺だ!と胸をはって言えますね(笑)。
調教の様子も見学させていただきました。この写真は坂路にある報道関係者用の部屋から撮ったものです。どういうわけか角居調教師もいました。感想としては、トラックマンの人達ってマジメに仕事してたんだ 「壮観」ですね。視界内に100頭近いだろう馬達がいて、順番に坂路をかけあがってくる風景は軍隊を思わせるものがあります。文字通り、強くなるために馬達は毎日調教されているという事ですな。
うーん・・・。
まーねー、所詮自分が素人だってのは分かっているつもりでしたが、今回ばかりは参りました。「ごめんなさい」って感じです。しかし、夢を見るのは自由ですからね。現実を見ながら、いつか大きなレースを勝てるように一歩一歩頑張るしかないわけですから。それは立場や実力が違えど、全ての人に当てはまることだと思います。
本当に貴重な経験をさせていただきました。森調教師ならびにスタッフのK氏にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
うらやましいなーー。
Posted by: RR : October 27, 2005 06:21 PM