April 07, 2005

イースターセール・最終日

いよいよイースター・イヤリングセールも大詰め。最終日は初日同様250頭近いイヤリングがセールリングに上がる事になります。

私の方でもこの日は購買候補馬だった馬が多くいて、それらの馬がどれぐらいの値段で落札されるのかは非常に気になるところです。中でも注目は

428番:Fasliev×Dane Ripper(Danehill)

母はコックスプレートを含むGI4勝の名牝。ただ父ファスリエフの産駒がオーストラリアでは低調で、Dane Ripperのこれまでの子供は全くと言っていいほど走っておらず、「あわよくば・・・」と狙っていた馬です。馬自身は、非常に力強い印象を与える馬でバランスもとれており、また頭の良さそうな雰囲気もある馬でした。当然、繁殖としての価値も高いです。

この馬の順番が近づきパドックに現れ、どれどれと思って私も見ていると、なんと岡田総帥のエージェントである金子氏がチビカメで撮影を始めます。

「げっ・・・総帥、この馬に行くのかよ!」

「しまった・・・」と思うと同時に、「こりゃ買えなかったな」という安心感も同時に訪れます(笑)。ちなみに総帥&金子氏はセールが開始される10時から夕方の6時頃まで、競りに参加する時以外は、常にパドックで馬を見ています。その間おそらく食事もとってないんじゃないかと思われます。

そして本馬がセールリングに登場。「10万は超えてくれよ」という素人の浅はかな願いなどまるで関係がないレベルで価格はがんがん上がって行きます。一度40万ドルぐらいで落ちそうになったのですが、そこからまた執拗に競られ、結局落札額は60万ドル(約5千万円)でした。その間、総帥は眉一つ動かさず淡々と競っていましたね。

セールも大詰め

私は「うわーうわー(馬鹿っぽく)、これは高くなったなー、総帥もがっかりしてるだろうなぁ・・・」と思ったのですが、その総帥は購買の手続きをするのだろう金子氏をその場に残し、ハンマーが降ろされた瞬間に小走りですぐまたパドックにお戻りになってました。

馬のプロとしての姿勢、自分が選んだ馬への絶対的な自信・・・・やはりただの競馬ファンでしかない素人とは次元の違うところにいる人なのだと思い知らされました。

私はどっちかというと支持派ですが、現在、反岡田キャンペーンをはっている日経の野元記者も、マスコミだからペンの自由があるとはいえ、残念ながら根本的な所でこの人と論戦するに足る「資格」と「覚悟」があるのかというと疑問を感じずにはいられないですね。彼は何をどう言っても、自分は何一つリスクをとっていない立場にいるわけですから。生死を賭けた前線で戦う兵士の気迫というものが分かってないと言われても仕方ないでしょう。

他の購買候補馬達については、506番のガリレオ産駒が8万ドルでしたが、特に牝馬は軒並み10万ドル超えで、終わってみれば落札できた98番のみがなんとか10万ドルという結果。贅沢を言うならばもう少し安く落ちてほしかったところですが、まぁこれは仕方ないですね・・・。

セール全体の総括としては、まずDanehillの時代から、Redoute's Choiceの時代に移ったということ。新種牡馬では、Galileo産駒に綺麗な馬が多く100万ドルの馬を含め評価が高かったということ。Fantastic Lightも香港のバイヤーをはじめ人気をはくしていたなどが挙げられると思います。

逆に案外だったのがGiant's Causeway。まぁ上場頭数が多いという事で、母系や産駒の出来・不出来に幅があったのでしょうけど、それにしてもお買い得な馬が何頭かはいたと思います。事前の情報でJ1さんから「Storm Catの系統は、気性の激しい馬が多いので、女性厩務員が多いオーストラリアでは歓迎されない向きもある」という情報を頂いていたのですが、まさにその通りだったのかもしれません。

またいつか・・・

世界中からシャトルスタリオンが集まるオーストラリア最高峰のイースター・イヤリングセール。また来年も世界中から集まったバイヤーを魅了することでしょう。私はあと数年は買えませんが(笑)。

全ての競りが終わり、薄張りがかかったイングリスのセール会場では、悲喜こもごものドラマを楽しんだ人々がその余韻を楽しむかのようにいつまでもビールやワインを片手に談笑しており、私もまた一人ビールで乾杯した後、会場を静かに去ったのでした・・・。

投稿者 Jyoukan : April 7, 2005 11:59 AM
コメント

デーンリッパーはザビールとの子が事故死してたんですよね。ちなみに当歳がフーペグでおなかがエンコスタデラゴだそうで。
たかそ。

Posted by: 笊 : April 8, 2005 10:54 AM

こんばんは。

何はともあれDane Ripperの牝系が日本で花開くことを祈るのみですね。非常に楽しみです。

Posted by: 浄閑 : April 8, 2005 08:21 PM