さて、所有馬も決定し、次回の馬購入は来年のイングリス社主催のセレクトイヤリングセールという事になりますので、とりあえずの総括ということで一度中間報告を行いたいと思います。
1)実際の馬購入は一口馬主で出資馬を検討するのと質が全く異なる
実際に馬を買うとなると脚が曲がっていないか、喉に疾患を持っていないか、化骨の過程に問題がないかなど様々な検査と調査が必要になります。勿論、そのための時間とお金も必要になります。逆に言うと、一口馬主クラブが、一枚の写真やビデオ、血統表だけで出資馬を決定しなさいというのはそれら検査や調査は既に終了していて、どれを選んでも一応の評価がされている馬ですよという自信の表れという事になります。勿論、これは良心的なクラブという大前提があっての話ですが。
私は当初、フジキセキ産駒の牡馬が100万円以内で買えるのかー、すげーなんてはしゃいでましたが、安い馬にはそれなりの理由があるという事です。血統面がいくら優れていても競争馬になる事が難しいと判断された馬の経済的価値はやはり下がるのです。当たり前の事なのですが、脚が曲がっていると一口で言っても、それが競争にどの程度影響するのかまでは素人が正確に判断する事は難しく、その馬が実際のところ高いのか安いのかまではなかなか分かるものではないと思います。またそういったリスクを回避するなら結局それなりの値段の馬に落ち着くのではないかとも思います。
ただそれでもオーストラリア馬の価格が安い事に変わりはありません。先日GIレースでミッドナイトシティを負かした牝馬の取引額はAU$15,000(約120万円)でした。ミッドナイトシティにしてもAU$35,000(約280万円)です。血統もそれなりで四肢に不安がなく十分に競争していけるだろうという馬が1万~2万ドル(約80~160万円)程度を軸に誰でも買うことが出来るというのは大きな魅力だと思います。実際5万ドルを超えるような馬はその種牡馬が相当一流のはずです。
2)馬の値段はあってないようなもの
相場調査をしていて、半年前のセリで5万ドルで落札されていたのに今回は2万ドルで主取りになったなんてケースを結構見かけました。その差額実に3万ドル(約240万円)です。またオーストラリアでは5千ドル(約40万円)未満で取引される馬も珍しくはなく、そういった馬も結構活躍しています。四肢の状態やスコープ検査、レントゲン検査などは勿論行ったほうがいいと思いますが、それらをクリアしていたならその馬の落札価格自体にはさして意味がないのかもという気もしています。
3)エージェントについて
初めてオーストラリアで馬を持とうと思うのならエージェントは不可欠と考えたほうが良さそうです。私はイングリス社にデスクを構える岡さんと、マネージャーのメリッサさんにお世話になりましたが、全て無料で親身になって相談にのってくれました。それどころか訪豪時の食事は全部奢りです。つまり、私はセリで結局馬を買わなかったので食い逃げ状態です(笑)。私の場合は、あつかましすぎですが、こういった経験豊富で誠実な方々とお付き合いさせていただく事が何より重要だろうと思います。