May 19, 2010
Ocean of Tears 売却
先ほど競りが終わりました。
売却価格は、$16,000。奇しくも3年前にパートナーシップ解消のため本馬をミックスセールに上場し、私が買い戻した時とまったく同じ値段での落札となりました。
その3年の間に妹のHips Don't LieがG2に勝ち、世界最大の2歳戦・ゴールデンスリッパーでも人気するほどの活躍を見せましたが、そういった血統表のアップグレードはこの不景気による需要減で結局相殺されたという事のようです。
もちろん、イヤリング時の購買価格はGST込みで11万ドルですし、維持費も相当にかかってますから全体ではこれ1頭で3000万円ほどの赤字。購買時に、野心だけのエージェントに「よい馬が買えてよかったですね」と言われた事が妙に記憶に残ってるのですが、本当にえらい馬を買ってしまったものです。あとは、空胎というのがやはり相当に評価を下げたようで、強姦事件がなければ受胎してたかもしれず、本当に夢を追う気持ちそのものを「無茶苦茶にされた」というのが率直な感想です。共有者だった方々には「申し訳ありません」という他はなく・・・。
ただ、今回のセールで競ってくれたのはクールモアのエージェントらしく、馬そのものはやはり普通に良馬という事なのでしょう。ビジネスマンと勝負師の勘というものには、元々根本的に大きな隔たりがあるという事ですね。血統的な裏づけもありますし、これまで余りに運を欠いていた馬ですから、オーナーも変わって故郷のニュージーランドに連れていかれるそうですし、本馬自身にもこれを転機に幸あることを祈るばかりです。
また、上場元としてご尽力いただいた繁実厩舎にも謝意を表しておきたいと思います。
まぁとりあえず、これで「不払い馬主」という状況からは抜け出せたという事ですし、明後日には仔馬の方もセールリングにあがりますから、そっちも売れれば年内はどうにかなるかなという感じではありますね。
May 05, 2010
敗北宣言
「破産しました」というエントリーを書いた途端に、「ざまぁwww」というコメントが早速ついておりまして、まぁ一応私もIT上での文章の書き手として、読み手がどのような感想をもとうがそれに干渉するつもりは無いのですけど、ひとつだけ言っておきたいのは、「このBlogは全くの演出無しで、まさしくドキュメンタリーなんですよ」という事なのですね。作り話ではないのです。
本当は「破産しました」なんてのは世間一般的には「書かなくてもよい事」でして、私も全くの世捨て人ではありませんので、支払い遅延というのは信用の面でも相当のダメージを受けるわけですが、6年間かけてつむいできた物語の結末として実際に破産したわけですから、その終幕を書かないわけにもいかないだろうというそういう気持ちで恥を忍んで書いたつもりです。
いやまぁ、たかが酔狂でやってるBlogにそこまでやる事もないのですが、このBlogを通じて多くの方と知り合い、その中には現在迷惑をかけている方もいらっしゃいますので、一応筋としてありのままに書いているという面があるとも言えますね。
こういう結果になったという事に関しては、もちろん、後悔の念が無いわけではありません。正直、今月のセールで2頭とも売れりゃいいですが、売れなかったらどうするんだってところまで来ていますので。借金を返すのも大変です。まぁね、でも言ってみれば、これもネタみたいなもんでして、売れなかったら売れなかったで誰かにあげるしかないですし、支払いが出来ないなら土下座して待ってもらうしかないのですよ。
基本的に「負けた」わけですが、それは別に人から糾弾されるような事ではないのです。支払いが遅れている繁実師にはもちろん謝罪してますし、他にも人に迷惑をかけていますし、私自身反省すべき点は多いのですけどね。
ただ、「ここまで悲惨な経験もそうそうできないよ」と言いますか、「馬券買いが大損した時にその人を笑えるのは当てた人だけ」といいますか、「馬主同士での不幸自慢なら負けないぜ!」といいますか、読み手諸氏がどのような感想を持とうがそれは自由ですし、書き手としては折角書いた文章ですので、読んでいただいたというのは大変ありがたいのですが、私はこの6年を通じて人に後ろ指を指されるような誠意を欠いた行動というものは取っておりませんので、「こいつ馬鹿だな」と思っても、それはチラシの裏にでも書いていただいて、このBlogのコメント欄には書いてくれるなという事は言っておきたいのですね。批判や嘲笑をされても、私自身はどうしようもないのです。というかですね、これで2chの煽りみたいなコメントがついてても、なんかもうイタイでしょ?(笑)
勝負は時の運でして、私より見識や経済力を欠く人でも馬主として成功する可能性がないわけではありません。今回の結末は、私の色々な能力や運が欠けていたというだけの話です。まぁあまりに無駄な金をむしられたってのが直接的な失敗の大きな原因なのですけど。あとは当たり馬を買おうとしてるのに、それをことごとく邪魔されたってのが大きいですね。
まぁしかし、一昔前ですと、「夢破れて山河あり」で、夢が破れると命まで失っていたのですから、生きてるだけ儲けもんなのですよ。一敗地にまみれましたが、あと10年生きてればもう一度ぐらいのチャンスはあります。
実は、そろそろ締めに何か書いておかないといけないなと思っていたのですが、まぁそれは全ての清算が終わって、オーストラリアに所有馬がいなくなった時にしようと考えています。残念な事にといいますか、God's Own の産駒がフォールシェアのため、来年の2月あたりまでは本馬を所有するしかなく、とりあえずはそこまでここが閉鎖される事はないでしょう。
もっとも、もう当面の馬の動きとしては「売却しました」しかありませんので、更新頻度もせいぜい月1になるでしょうから、閲覧をそろそろ停止していただいた方がいいかもしれませんね。
May 01, 2010
借金そして支払い不能
1月:$11,790.17
2月:$8,651.97
3月:$19,026.37
4月:$4,267.87
今年になってから来た月々の請求書の額です。4ヶ月で4万ドルを越えています。
そして今日は5/1ですが、4月分の請求書を4/30までに支払えませんでした。すなわち、馬主としては破産したという事になります。
今、私が所有している馬は、Kanandah Queen、Ocean of Tearsの繁殖2頭、3歳のChoisir産駒、1歳のDash for Cash産駒、そして当歳のGod's Own産駒のみです。しかも、それぞれ所有分は4割〜6割でしかありません。それで、どうしてこんな額の請求書がくるのかという話になるのですが、まぁもうそれは愚痴にしかならないので書くのはやめておこうと思います。
象徴的な出来事が先月頭にありました。
懸案事項となった繁殖牝馬の移動を繁実師にお願いした時の話です。とりあえず先方の牧場は3月末までの維持費を全て清算してからでないと繁殖の移動はまかりならぬという姿勢です。ま、それは当たり前なので別にいいのです。
問題としてその請求書には乳離れもしてない当歳の維持費が含まれているなど、最後まで搾り取ってやるという気が満々の請求書で、正直「$19026とかこんなの払わないといけないのか」というむごい内容という事もあったのですが、借金、太郎さんからデポジットの補充をお願いするという形で結局支払う事になります。ちなみに、こういう経験をするのは3度目です。オーストラリアの競馬関係者の掌は返すためについていると言ってもいいでしょう。
それはともかく、私としては譲れない点がひとつあって、支払った瞬間に何をしてくるか分からない、すなわち「事故で死んだ」という連絡が来ないとも限らないので、支払いは牧場に現金を持参してその場で馬を引き取るようにしてもらえないだろうか?という依頼を繁実師にしました。ぶっちゃけ、オーストラリアの競馬関係者は「白豪主義」と言わざるをえず、太郎さんの繁殖などは相当に高額(数千万円単位)ですので、打てる手はちゃんとうっておきたかったのです。
結果としては、繁実師は当日競馬場に行く用事があり、支払いは振込みで行われ、馬の移動に関しても問題はありませんでした。本来ですと、私がオーストラリアまで行って自分で手配その他をすべき事なのに、全て好意で仕事を進めてくださった繁実師はその仕事を完璧に遂行してくださいました。
しかし、結局のところ「これはまずい、こうなるとまずいと予測し、そしてそのための対策を練っても、なんだかんだで実行はされず、リスクをとってるのは全て馬主」という状況だったという事に変わりはありません。馬達が嫌がらせで殺されなかったのは、ただ単に運が良かっただけなのです。
この一件だけでも「オーストラリアで馬を持つという事がどういう事か」を如実にあらわしていると思います。
ええ、まぁとりあえず今月に行われるセールに、Ocean of Tears と、Dash for Cash 産駒を登録していますが、今度はリザーブ無しですから、その売却金では4月分と5月分の支払いが出来れば御の字という状況です。お世話になった繁実師への支払い(Choisir産駒分)が滞ると、リースしていただいている皆さんのお金を私が着服している事になるので(リース期間は6月まで)、それは犯罪という事にまでなってしまい、マジでシャレになってないのですが、とりあえず現状はこうだという事ですね。
Choisir産駒は、乗り運動が開始されていてデビューを見据えた動きはしているようですが、とりあえず今年になってからの支払いがきつすぎて、私は一刻も早く所有している馬を処分したいというのが偽らざる本音です。繁実師はじめ関わっていただいている方々に迷惑をかけ続けるわけには行きませんので。
せめて自分から退場するといいますか、強制退場みたいな事は避けたいので、「綺麗にクロージングをしたい」、今はそれだけを目標に考えています。